
創業のきっかけや当初のビジョンを教えてください。
ヨクト株式会社は、2017年に福岡で設立されたウェルネステック企業です。
代表の河野は、もともとITエンジニアとしてシステム開発に携わっていましたが、長時間のデスクワークによる腰痛をきっかけにヨガを始めたことが創業の原点です。
ヨガ講師の資格を取得し、自身で教室を運営する中で、「講師の勘や経験に頼る指導体系」に強い課題を感じました。
生徒一人ひとりの体のクセや重心のかけ方など、“感覚では伝えにくい情報”を見える化できれば、怪我の防止や効果的な指導につながると考え、IoT技術を活用した世界初のヨガマット「yoctoMat®」の構想に至りました。
しかし、センサーの選定や製造環境の整備など、開発初期は困難の連続でした。
複数の企業に開発を断られる中でも、国内外の製造パートナーを探し続け、名古屋市のPoC(概念実証)支援を経て、ようやく量産体制の構築に成功しました。
その後、AI解析アプリ「yoctoApp」や姿勢安定測定ツール「yoctoStabiFit」など、ウェルネス領域におけるIoT×AIソリューションの開発へと事業を拡大。
「IT × ヨガで世界を健康にする」という理念のもと、国内外でウェルビーイングを支えるテクノロジー企業として挑戦を続けています。
事業・サービスの強み
ヨクトの強みは、ヨガやウェルネスにおける“感覚”をデータ化する技術力にあります。
代表製品の「yoctoMat®」は、マット全体に内蔵されたセンサーが手足の荷重や重心の位置をリアルタイムで検知し、専用アプリを通じてそのデータを可視化します。
これにより、講師は生徒一人ひとりの身体の使い方を的確に把握でき、生徒自身も自分の姿勢やバランスを数値として確認することが可能になります。
さらに、AIによるデータ解析によって、個々の身体特性に合わせたフィードバックを提供。「安全に、そして継続的に行えるヨガ」や「自分の成長を実感できるレッスン」を実現します。また、自治体との連携による高齢者向け健康教室での活用や、フィットネス・リハビリ領域への展開も進めており、ウェルネスデータを基盤とした健康支援プラットフォームの構築を視野に入れています。
ヨクトは、こうした技術を通じて「データで健康を支える」仕組みを生み出し、より多くの人が安全に、そして心身ともに健康に暮らせるウェルビーイング社会の実現を目指しています。
会社として「最も大事にしている価値観」や「経営哲学」を教えてください。
ヨクトが大切にしている価値観は、人々の心身を健康にすること、
そして世界中の人の心と体、人と人、人と社会を繋ぎ、紡ぐことです。
IoTやAIといったテクノロジーを通じて、身体の使い方や重心の変化を可視化することで、
安全で効果的な運動・指導を支援し、誰もが健康的に生活できる社会の実現を目指しています。
また、ヨガをはじめとするウェルネス領域におけるデータ活用は、
健康寿命の延伸や予防医療の推進にもつながる取り組みであると考えています。
特に、自治体と連携した高齢者向け体操教室での活用は、地域社会の健康づくりに貢献する事例のひとつです。
今後3〜5年で会社をどのように成長させたいですか?
2025年現在、ヨクトはプロダクトとアプリを正式にリリースすることができました。
現在は、海外への事業拡大にも取り組んでいます。
私たちが目指すのは、データを通じてユーザーが「どのように健康になれるか」「どのように健康を維持できるか」を明確にできる健康プラットフォームの構築です。
yoctoMat®を中心に収集したデータを活用し、他のIoT機器との連携を進めることで、一人ひとりに最適な健康のあり方を導き出せる仕組みを創りたいと考えています。
このプロダクトを通して、「ウェルネスとテクノロジーが融合する未来を創造する」。
その実現に向け、海外展開を加速させ、日本発のウェルネステックブランドとして、
“安全で、続けられる健康づくり”を世界へ広げていきます。

